チャレンジ
遊び・学び:新しい遊びを開発せよ!
学習のねらい
子どもたちの遊びが変化し、それと同時にコミュニケーションの方法や対人関係のあり方が変化してきています。そういう中、子どもたちの仲間づくりを豊かにするための遊びというのはどのようなものでしょうか。店で買って与えられることに慣れてしまっている子どもたちが、既存商品の中から良いものを選ぶだけでなく、遊びを作り出す工夫や楽しさを知ることはとても意義があるといえます。
このチャレンジでは友達と一緒に楽しめる遊び道具の開発を通じて、遊びが持っている本来の意味や余暇の過ごし方を考え、また、遊びの楽しみは、遊び道具の仕組みにあるのではなく、ルール中心に遊び方を自分達で創りだしていくところにあることを体験します。具体的な学習活動としては、友達と一緒に楽しめる遊び道具を開発するための、市販の玩具を調査し、その人気の秘密を探ります。そして、遊び道具を開発する過程で遊び方の工夫に取り組みます。
学習内容と活動:議論と選択
授業の展開例
第1次:「遊び」の楽しさとは?
学習内容・活動 |
つけたい力 |
1. 人気のある遊びは何?
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- 社会の課題に気づく力
- 課題を考える上での基本事項を理解する力。
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自分たちの間で流行っている遊びをあげて、人気の理由を考える。
- <使用教材>
- ワークシート1-(1)
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2. 私の一番好きな遊び。これがおすすめ!
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自分が一番好きで楽しいと思う遊び道具をあげて、その理由を発表する。
- <使用教材>
- ワークシート1-(2)
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3. 楽しい遊び道具の特徴って何?
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主な評価内容・事項
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自分のお勧めの遊び道具から、共通点を探りながら、楽しい遊び道具の特徴をいくつかあげる。
- <使用教材>
- ワークシート1-(3) & (4)
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- 自分たちの遊びについて振り返り、遊びの役割について具体的体験の中で考えることができる
- 遊びには人と人をつなぐ役割のあることを理解する。
- <評価方法>
自己評価
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4. 新しい遊び道具を考えよう!
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今後の授業全体の活動テーマと内容、期待される成果、評価ポイントについて説明する。その上で、開発する遊び道具の条件を示す。
- 条件の例:友達と一緒に遊べるもの・屋内で使えるもの・自分たちで手作りできるものなど
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指導・支援の留意点 |
- 導入では「遊び」から入り、徐々に「遊び道具」に焦点を絞るようにする。
- 遊び道具の説明と共に、道具の使い方、遊び方、遊んでいる時の楽しさに着目させ、友達と一緒に遊ぶことの重要性に気づくようにする。
- 開発する遊び道具としては、カードゲームやボード(盤)ゲームなどが予想される。
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